ソウル駐在の思い出 その8 2021/04/01

1999年から2002年まで

３年間，ソウルで勤務した


思い出　その8


文部科学省から在外教育施設に派遣され

ソウル日本人学校で三年間勤務した


同期派遣組は四人いて

千葉・愛知・長崎・そして福岡の私であった


何かと相談しあい，協力しあった

奥さん同士も仲良しになり

支えあうよい関係であった


三年間の勤務終了が近づいてきた三月

日本大使館から連絡があり

大使主催の慰労のディナーを開催するとのことであった

夫婦同伴でとのこと


ひっくり仰天

大使公邸など入ったこともない

何を着ていけばいいんだ

何を話せばいいんだ

マナーは大丈夫か

何か土産物は持っていくのか

四家族で騒然とした


知り合いの一等書記官に連絡して尋ねると

大使夫妻は優しく穏やかな方です

平服で構いません

土産物なども必要ありませんとのこと


さあ，当日

極度の緊張で大使公邸を訪問した

大使夫妻は笑顔で迎え入れてくださった


ディナーはフレンチのフルコースであった

食後はラウンジに移動して懇談タイム

何でも飲んでくださいと優しく話された


どんな味だったか

どんな会話したか

ほとんど覚えてない


大使夫妻は優しかった

これだけは覚えている